ADHDと自閉症
過日、世界自閉症啓発デーの報告記事をアップしましたが、ADHDに特化した啓発イベントはないのかな?と思い、調べてみました。
#啓発記事コラボ は「自閉症や自閉症スペクトラムに限定せず、ADHD(注意欠陥・多動性障害)やLD(学習障害)などその他の発達障害の方もご一緒に」というid:nanaioさんの掛け声から始まりました。
ちなみに、精神科の診断基準の最新版であるDSM-5では「コミュニケーション症群/コミュニケーション障害群(Communication Disorders)」のサブカテゴリとして、自閉症スペクトラム、ADHD、"限局性"と再定義されたLDが別々*1に存在します。
原文 | 和訳 |
---|---|
Autism Spectrum Disorder | 自閉スペクトラム症/自閉症スペクトラム障害 |
Attention-Deficit/Hyperactivity Disorder | 注意欠如・多動症/注意欠如・多動性障害 |
Specific Learning Disorder | 限局性学習症/限局性学習障害 |
![]() DSM−5をつかうということ その可能性と限界/ジョエル・パリス/松崎朝樹【後払いOK】【100... |
ADHD啓発月間は毎年10月に開催
毎年10月にADHD啓発月間(ADHD Awareness Month)というものがあるらしく、2014年のポスターはこちら。
Downloads | Global ADHD Awareness Month - October 2014
ADHD啓発カラーはオレンジまたはパープル
Wikipediaの「啓発リボン色一覧」によると、オレンジはADHD、パープルはADHDとADD*2の啓発カラーとされています。
ADHD啓発イベントを報道した記事をいくつか読んでみましたが、自閉症啓発デーのブルーライトアップのように世界規模の派手な催しはなさそうです。
ぱっとした啓発色の画像が見つからなかったので、AmazonでADHD関連書籍を探してみました。
ADHD治療薬に関する本のカバーがオレンジ
ADHDの治療薬として知られるコンサータ*3の主成分である"メチルフェニデート"に関する本の表紙がオレンジ色でした。
「女性のADHDを理解する」という本のカバーがパープル
日本では、『片づけられない女たち』(Amazon)というADDを扱った本が出版されたことにより、男性より少ないとされる女性の当事者の問題がクローズアップされました。
この本でも、そういった女性のADHDを取り上げているようです。
以上、簡単ではありますが"ADHD啓発"に関連する情報をまとめてみました。
#啓発記事コラボ に寄稿した私のADHD関連記事も参考までに、どうぞ。
*1:ただし、ADHDと自閉症スペクトラムの併存は公式に認められたそうです。参考:DSM-5 での注意欠如多動性障害(ADHD)の取り扱い - A Fickle Child Psychiatrist
*2:多動性がないタイプの注意欠陥障害