はじめに
私たちADHD特性を持つ者は、"不注意"という主徴からこなさなければいけない予定を忘れてしまったり、タスクの優先順位や順序を把握するのが苦手です。
これは、脳の機能不全であるワーキングメモリ不足が原因だとされています。
紙の手帳に予定を書いたり、スマホやパソコンなどの外部記憶(脳の外側という意味合い)に頼ることで、この問題をある程度解決できます。
ちなみに、私はMacユーザーなのでリマインダーというアプリを愛用しています。
本稿では、AndroidやWindowsユーザー向けにGoogleカレンダーを活用する方法を紹介します。
ADHDにありがちな予定が盛りだくさんなGoogleカレンダー
普通の人なら何も考えずにこなせるような「歯を磨く」「出かける準備をする」といった細かい予定が書き込まれているのがADHD当事者にありがちなカレンダーです。
これは、不注意とは逆に何かに過集中してしまい、日常のタスクをこなせないことがあるからです。
上の例のようにタスクが沢山並ぶと、元々キャパシティが狭いADHD脳はパニックを起こしてしまいます。
そこで、Googleカレンダーを使っているADHDの方におススメしたいのが、複数のカレンダーの使い分けです。
カレンダーを用途ごとに分ける
パソコン用のWebの画面で説明します。
Googleカレンダーの左側に[マイカレンダー]というメニューがあり、こちらに複数のカレンダーを設定して、表示をオン・オフできます。
(1)[マイカレンダー]の右側にある▼を選択し、[新しいカレンダーを作成] をクリックします。
(2)カレンダーの名前を入力して、[カレンダーを作成]をクリックします。
カレンダーを分ける基準
新しいカレンダーを作る際は、後ほど表示のオン・オフを例示しますが、以下の条件を参考にしてください。
分ける基準 | カレンダーの設定例 |
---|---|
タスクの重要度 | 「重要」「時間ができたら」 |
繰り返す日常タスク | 「服薬」「買い物」 |
後で振り返りたいもの | 「体調」「気分の波」 |
人前で隠したいもの | 「生理周期」 |
予定を新しいカレンダーに割り当てる
先ほど新設したカレンダーに新しい予定を追加する方法を説明します。
(1)ゴミ出しのように繰り返すタスクは[繰り返し]のチェックボックスをクリックします。
(2)繰り返す周期や曜日などを選び、[完了]をクリックします。
(3)画面の中程にあるデフォルトのカレンダーをクリックすると、新しく作成したカレンダーが表示されるのでそれを選びます。
それぞれのカレンダーの表示・非表示の設定
Web版のGoogleカレンダーでも同じように設定できますが、こちらではスマホ用のアプリで説明します。
(1)Googleカレンダーの設定画面を開くと、複数のカレンダーが並んでいるので、これをタップして表示・非表示を切り替えます。
(2)特定のカレンダーを非表示にすると、画面がすっきりします。
表示のオン・オフを切り替えながら、やるべきタスクを確認すれば漏れがなくなるはずです。
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