この本を手にとったきっかけ
最近、あまりブログを更新できていませんが、日記などパソコンに向かって、何か書くことによって、自己完結してしまっている自分に気がつきました。
まだまだ、他者と積極的にコミュニティをとる自信はありませんが、少しづつ人との関わりが持てるようトレーニングしたいと思っています。
そんな私にある方がさりげなく薦めてくださったのが、『言いたいことがきちんと伝わるレッスン - 人間関係が驚くほどうまくいく』 (Amazon)です。
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コミュ障が生み出されるわけ
この本では冒頭に話がはずまない会話として、以下の例をあげています。
「ストラップどこで買ったの?」
「これハンズで買ったの」
「そう」
「・・・」
上記は情報だけの話し方で、コミュニケーションが上手な人は気持ちが入っている話し方をします。
「ストラップかわいいね」
「いいでしょう。気に入ってるの」
「これって、昔のアニメキャラだよね?懐かしいなー」
「そうよ!私も夢中になって観ていたわ」
大切なのは話の内容はもちろんですが、それ以上に相手の人と話をすることによって共感したり、自分の気持ちを伝えたりすることだと筆者は語ります。
では、なぜそういったことが苦手な人がいるのか?
漢字の読み書きや算数の計算ができたり本を読むことができるといった、知的な作業は重視され、高く評価されます。知的な働きかけばかり発達させて、情緒的な働きとのバランスが取れないままに育った子どもたちが多くなっています。
これはまさに、IQが高いけれど発達障害と診断される人が存在することを示しています。
「イヤだ」は自分で解決する課題
例えば、約束の時刻に相手が現れなかったとします。そこでイライラするのは、相手の落ち度ではなく、自分の気持ちだと気づくことが大切だと説いています。
「イヤだ」というのは、自分が感じていることですから、相手の問題ではなく、そう感じる自分自身の問題であり、大げさに言えば生き残る基です。
だから「イヤ」ということについては自分で解決する必要があります。
日本人の多くは、「イヤだ」と言うと相手を責めているように思われるので言えないとか、その逆に、「私がイヤな気持ちになったのはあなたのせいだ」と非難がましく言ったりすることもあります。いずれもおかしなことです。
そして、遅刻してきた相手に怒りをぶつけるより、自分の内面にある気持ちに気づき、それを素直に伝えた方が相手も受け入れやすいというわけです。
「あなたが途中で事故に遭ったんじゃないかと、心配でたまらなかったわ」
「私は待たされるのはあまり好きじゃないの。遅れそうなときには電話してほしいな。いつまで待てばいいかわかればイライラしないから」
著者はアサーション・トレーニングの第一人者
アサーションとはコミュニケーション・スキルの一つであり、自己主張が過不足なくできることを目標としています。つまり、自分の気持ちを押し付けず、逆に相手のために我慢するわけでもなく、ストレスを軽減するコツです。
この本『言いたいことがきちんと伝わるレッスン - 人間関係が驚くほどうまくいく』 (Amazon)は日本におけるアサーション・トレーニングの第一人者である平木典子さんが書かれています。
関連する多数の著作をお持ちのようなので、また機会があればこのブログでも紹介します。
![]() アサーション・トレーニング改訂版 |
![]() 図解相手の気持ちをきちんと〈聞く〉技術 |